平成14年度/平成14年4月〜6月期


加茂市中小企業景況調査




調査対象業種
 業 種 
対象件数
回答件数
回答率(%)
建 設 業   25   21 84.0
製 造 業   80   70 87.5
卸 売 業   13   12 92.3
小 売 業   57   50 87.7
サービス業   25   22 88.0
合 計   200  175 87.5

分析方法:
分析にあたってD・I(好転したとする企業から悪化したとする企業割合を差し引いた値)を採用しております。
表中の天気図は、D・Iを以下のように分類しています。

とくに好調
(50≦DI)

好  調
(25≦DI<50)

まあまあ
(0≦DI<25)

不  振
(▲25≦DI<0)

きわめて不振
(DI<▲25)



1.景気動向

 全業種にわたり「きわめて不振」がならび、当市を取り巻く景況は依然として厳しい状況にあるようだ。
 DI値の推移でみると、「好転」の回答割合は横ばいだが、「悪化」から「不変」へポイントがシフトしており、景気底つまり感を示しているように思われる結果となった。

建設業 製造業 卸売業 小売業 サービス業
1〜3月
今期状況
4〜6月
見通し
1〜3月
今期状況
4〜6月
見通し
1〜3月
今期状況
4〜6月
見通し
1〜3月
今期状況
4〜6月
見通し
1〜3月
今期状況
4〜6月
見通し
売上高 
△50 △55 △45 △39 △64 △64 △70 △64 △63 △53
採 算 
△65 △70 △49 △46 △91 △73 △48 △43 △37 △21
資金繰り
△55 △45 △40 △37 △64 △36 △50 △43 △21 △26
業 況 
△60 △45 △46 △34 △64 △55 △43 △50 △37 △21
経営上の当面する問題点
@官公需要の停滞
A請負単価の低下・上昇難
B民間需要の停滞
@製品(加工)単価の低下・上昇難
A需要の停滞
B製品ニーズの変化への対応
@需要の停滞
A販売単価の低下・上昇難
B代金回収の悪化
@購買力の他地域
への流出
A需要の停滞
B販売単価の低下
上昇難
@需要の停滞
A利用者ニーズの変化への対応
B利用料金の低下・上昇難
業種別
コメント
依然、官公・民間工事の受注量の減少により厳しい状況が続いている。完成工事額では「増加」が前回調査時より10ポイント増えたものの、来期の見通しは70ポイント大幅に増加しており、先行きは暗い。
前回調査時と比較して、ポイントは「悪化」から「不変」へシフトしている。経営上の問題点でも引き続き上記の3つが占めており、停滞している。国際化の波の中で製品(加工)単価の低下・上昇難と需要の停滞が大きな問題となっている。
売上額では前年同期比で、「増加」が9ポイントプラスしている。反面、他の項目では「好転」にポイントはなく、問題点に挙げられる需要の停滞と販売単価の低下が大きく影響している。
小売業に限っては、「好転」のポイントが減少し、前回調査時と比べDI値が低下している。消費者ニーズの変化と景況の不安定感からか需要の停滞・低価格思考などの影響が考えられる他、他地域への購買力の流出も抑えられず、厳しい状況である。
やはり、全体的に「悪化」から「不変」にポイントはシフトしている。反面、採算、資金繰りでは「好転」ポイントが微増している。厳しい業況は変わらないが、経営努力の結果と考えられる。


2.調査項目別状況

今期の状況(%) 来期の見通し(%)
建 設 業 製 造 業 卸 売 業 小 売 業 サービス業 建 設 業 製 造 業 卸 売 業 小 売 業 サービス業
売上の
動向
好転・増加 15 13 9 7 5 15 9 3 2 5
不 変 15 27 18 16 21 15 40 36 30 32
悪化・減少 65 58 73 77 68 70 48 64 66 58
採算の
動向
好転・増加 10 6 0 9 11 10 6 0 9 16
不 変 15 33 9 34 32 10 37 27 32 42
悪化・減少 75 52 91 57 47 80 55 73 52 37
資金繰りの
動向
好転・増加 0 3 0 2 5 5 3 0 2 5
不 変 40 52 36 45 47 40 52 64 50 42
悪化・減少 50 43 64 52 26 50 40 36 45 32
業況の
動向
好転・増加 5 10 0 14 11 5 7 0 2 16
不 変 30 31 36 30 32 30 37 45 39 42
悪化・減少 65 57 64 57 47 65 42 55 52 37



3.産業別状況

(注)今期の状況 =前年同期(平成13年 4〜6月)と比べた今期(平成14年4〜6月期)の状況
   来期の見通し=前年同期(平成13年7〜9月)と比べた今期(平成14年7〜9月期)の状況

建 設 業


今期の状況(%)
来期の見通し(%)

今期の状況(%)
来期の見通し(%)
完成工事額
増加 15 15 材料仕入単価
上昇 0 0
不変 15 15 不変 80 80
減少 65 70 低下 20 15

今期の状況(%)
来期の見通し(%)

今期の状況(%)
経常利益
好転 10 10 引き合い
増加 5
不変 15 10 不変 25
悪化 75 80 減少 60

今期の状況(%)
来期の見通し(%)

今期の状況(%)
来期の見通し(%)
業況(自社)
好転 5 5 資金繰り
好転 0 5
不変 30 30 不変 40 40
悪化 65 65 悪化 50 50



製 造 業


今期の状況(%)
来期の見通し(%)

今期の状況(%)
来期の見通し(%)
売上高

増加 13 9 材料仕入単価
上昇 10 10
不変 27 40 不変 55 63
減少 58 48 低下 25 16

今期の状況(%)
来期の見通し(%)

今期の状況(%)
経常利益
好転 6 6 引き合い
増加 7
不変 37 33 不変 39
悪化 55 52 減少 46

今期の状況(%)
来期の見通し(%)

今期の状況(%)
来期の見通し(%)
業況(自社)
好転 10 7 資金繰り
好転 3 3
不変 31 37 不変 52 52
悪化 57 42 悪化 43 40



卸 売 業


今期の状況(%)
来期の見通し(%)

今期の状況(%)
来期の見通し(%)
売上高

増加 9 3 商品仕入単価
上昇 0 0
不変 18 36 不変 73 73
減少 73 64 低下 27 27

今期の状況(%)
来期の見通し(%)

今期の状況(%)
経常利益
好転 0 0 引き合い
増加 0
不変 37 33 不変 39
悪化 55 52 減少 46

今期の状況(%)
来期の見通し(%)

今期の状況(%)
来期の見通し(%)
業況(自社)
好転 10 7 資金繰り
好転 3 3
不変 31 37 不変 52 52
悪化 57 42 悪化 43 40



小 売 業


今期の状況(%)
来期の見通し(%)

今期の状況(%)
来期の見通し(%)
売上高
増加 7 2 客単価
上昇 7 7
不変 16 30 不変 27 23
減少 77 66 低下 66 70

今期の状況(%)
来期の見通し(%)

今期の状況(%)
来期の見通し(%)
商品仕入単価
好転 2 2 経常利益
増加 9 9
不変 70 70 不変 34 32
悪化 30 27 減少 57 52

今期の状況(%)
来期の見通し(%)

今期の状況(%)
来期の見通し(%)
業況(自社)
好転 14 2 資金繰り
好転 2 2
不変 30 39 不変 45 50
悪化 57 52 悪化 52 45



サービス業


今期の状況(%)
来期の見通し(%)

今期の状況(%
来期の見通し(%)
売上高
増加 5 5 客単価
上昇 0 0
不変 21 32 不変 32 47
減少 68 58 低下 68 53

今期の状況(%)
来期の見通し(%)

今期の状況(%
来期の見通し(%)
商品仕入単価
好転 16 11 経常利益
増加 11 16
不変 79 74 不変 32 42
悪化 0 2 減少 47 37

今期の状況(%)
来期の見通し(%)

今期の状況(%
来期の見通し(%)
業況(自社)
好転 11 16 資金繰り
好転 5 5
不変 32 42 不変 47 42
悪化 47 37 悪化 26 32



4.今期直面している経営上の問題

ポイントは、重要度の高い順で1位回答を3ポイント、2位回答を2ポイント、3位回答を1ポイントとして合計したもの。

平成14年1月〜3月期 ポイント 平成14年4月〜6月期 ポイント
建設業
民間需要の停滞 39 官公需要の停滞 29
官公需要の停滞 28 請負単価の低下・上昇難 27
請負単価の低下・上昇難 22 民間需要の停滞 25
取引条件の悪化 6 取引条件の悪化 7
大企業の進出による競争の激化 3 大企業の進出による競争の激化 7
製造業
需要の停滞 95 製品(加工)単価の低下・上昇難 93
製品(加工)単価の低下・上昇難 94 需要の停滞 91
製品ニーズの変化への対応 32 製品ニーズの変化への対応 41
事業資金の借入れ難 26 事業資金の借入れ難 18
取引条件の悪化 21 生産設備の不足・老朽化 13
卸売業
需要の停滞 25 需要の停滞 22
販売単価の低下・上昇難 9 販売単価の低下・上昇難 19
代金回収の悪化 7 代金回収の悪化 4
小売業の進出による競争の激化 5 小売業の進出による競争の激化 3
大企業の進出による競争の激化 3 新規参入業者の増加 3
小売業
需要の停滞 70 購買力の他地域への流出 43
購買力の他地域への流出 50 需要の停滞 42
消費者ニーズの変化への対応 43 販売単価の低下・上昇難 28
大型店・中型店の進出による競争の激化 33 消費者ニーズの変化への対応 27
販売単価の低下・上昇難 28 大型店・中型店の進出による競争の激化 25
サービス業
需要の停滞 36 需要の停滞 38
人件費の増加 22 利用者ニーズの変化への対応 13
利用者ニーズの変化への対応 15 利用料金の低下・上昇難 11
利用料金の低下・上昇難 13 人件費以外の経費の増加 9
大企業の進出による競争の激化 9 人件費の増加 5



5.設備投資について


今期実施 来期予定
今期実施 来期予定
建 設 業
土地 小 売 業
土地
建物 店舗 3 2
建設機械 販売設備 1 1
車両・運搬具 1 1 車両・運搬具 1
付帯施設 付帯施設
OA機器 1 OA機器 1
福利厚生施設 福利厚生施設
その他 1 その他
製 造 業
土地 1 サービス業
土地
工場建物 1 2 建物 1
生産設備 7 2 サービス設備
車両・運搬具 2 3 車両・運搬具
付帯施設 2 1 付帯施設 1
OA機器 3 2 OA機器 1
福利厚生施設 福利厚生施設
その他 1 1 その他
卸 売 業
土地
店舗 2 1
倉庫
車両・運搬具
付帯施設 1 1
OA機器
福利厚生施設
その他


詳細は、加茂商工会議所までご連絡ください。


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