新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大により、昨年の国内経済は大きな打撃を受け、その長期化により深刻化を増しています。外出自粛ムードや消費不振、営業活動の制限等、加茂市においても飲食業はもとより様々な業種で厳しい状況が今もなお続いています。政府には新型コロナウイルス感染拡大の収束と、社会経済活動の一刻も早い持ち直しに向けた政策に期待するところです。
　令和２年度は当商工会議所においても残念ながら様々な事業の中止、規模縮小を余儀なくされました。越後加茂川夏祭り、あかりばイベントは来場者の安全を第一に考え中止したほか、部会、委員会の視察研修、各種懇親会も見合わせることになり会員相互の情報交換、交流が難しい１年となりました。

　そのような中、当所では会員事業所の事業継続に向けた支援を第一に取り組んでまいりました。持続化給付金、家賃支援金、雇用調整助成金をはじめ各種助成金・補助金等の申請サポート、経営支援に努めたほか、国や県等からの情報をできるだけ早くタイムリーに提供いたしました。新しい生活様式への対応が求められるなか、リモートによるセミナー開催、ＷＥＢ展示会への出展にも取り組みました。

　また、本年は特に加茂市と連携を強化し、事業者にとって有効な支援策を強く要望したほか、事業補助を受けプレミアム商品券発行事業、飲食店応援ＰＲプロジェクト、クラウドファンディング事業（青年部主管）を実施いたしました。諸業部会主管で取り組んでいる「加茂オリジナル推奨品事業」は、現在５５品目／３０事業所が認定を受け、市内販売イベントや展示会に出展するなど、売上増とＰＲに努めました。今後もアイテムの充実を図るとともに販路拡大に取り組んでまいります。

　昨年３月に木戸信輔会頭が就任され、令和２年度は新体制として本格的にスタートしました。諮問機関として新型コロナウイルス感染症対策委員会、新規事業検討委員会を新たに立ち上げ、委員の皆様から様々なご意見をいただきました。今後も、コロナ禍を乗り越え、新たなビジネスチャンス獲得にむけたアイデアやご提案を期待するところです。

　当商工会議所は、今後も組織強化に努めるとともに、会員事業所の様々なニーズに迅速にお応えできるよう取り組んでまいります。今後とも会員事業所の更なるご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。