新型コロナウイルス感染症はようやく収束の兆しが見え、経済活動は徐々に正常化に向かい始めましたが、足元では複合的要因による物価高騰、電気料金の値上げ等、依然として厳しい経済情勢が続いています。今後、いわゆるゼロゼロ融資の返済が本格化することから、政府においては中小企業・小規模事業者に対する支援策の充実を期待するところです。

　令和４年度、当所では会員事業所の事業継続に向けた支援に取り組んでまいりました。各種助成金・補助金等の申請サポート、経営相談・支援体制の強化、国や県等からの情報提供に努めたところ、会員増強にもつながりました。また、本年１０月から施行される消費税のインボイス制度に関しても、対象別セミナーや個別相談会を開催するなど周知を図りました。

　また、地元購買率向上を目指したプレミアム商品券発行事業は、加茂市補助金を導入し発行額、割引率とも引き上げ過去最大規模で実施しました。新型コロナの影響を受け続ける飲食店支援として実施したテイクアウトメニュー販売会は、参加店はもとより、多くの市民の皆様からも好評をいただきました。一方、諸業部会主管で取り組んでいる「加茂オリジナル推奨品事業」は５年目を迎えますが、販売イベントや展示会の継続出展により効果を上げ始めています。今後もアイテムの充実と新商品・新サービス開発の支援に取り組んでまいります。

　中心市街地活性化に向けた取り組みとしては「共創・これからの加茂を、みんなで考え、みんなで話しませんか」をテーマに、産学官連携による「加茂まちづくりフォーラム」を開催しました。地域の課題解決に取り組んでいる大学生の提案、それを受けてのパネルディスカッション等、加茂の未来を考える貴重な機会となりました。

　令和４年１０月末の任期満了に伴う役員改選で木戸信輔会頭が再任、２期目のスタートを切ったところです。当商工会議所は今後も「お客様第一主義」をモットーに、開かれた商工会議所づくりと組織強化に努めるとともに、会員事業所の発展に向けて取り組んでまいります。
今後とも役員、議員並びに会員事業所の更なるご支援ご協力を賜りますようお願い申し上げます。